伊藤計劃という作家がいた。
SF作家で、若くして亡くなった。
『虐殺器官』『ハーモニー』『メタルギアソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』
円城塔が書き継いだ『屍者の帝国』そして短編。
作品は少ないが、ほとんどがアニメ映画化されているので、知っている人も多いだろう。
SF畑の人たちには強い印象を残した作家。
最近まで「伊藤計劃以後」といったプロジェクトがあったほど。
自分は小説も読んだが、何よりブログに強い影響を受けた。
読み始めたのは彼の死後だが(今もページ残っていれば読めると思う)、
普段は人のブログをあまり読まないくせに、彼のブログは貪るように繰り返し読んだ。
特に映画評。
伊藤計劃の映画の見方は、自分など思いもしないようなレベルでの解析だった。
スピルバーグの『宇宙戦争』のキャッチボールに関する評などは鳥肌が立った。
だから自分は
伊藤計劃が生きていたら何を書いただろう。
と思うことより
伊藤計劃が生きてあの映画を観たら、どういった感想を書いただろう。
と思うことが多い。